weboyajiの株式投機ブログ

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福井コンピュータの革新性

   

最近秋晴れが続いて気持ちいいです。仕事が忙しくても、四季の移り変わりくらいはちゃんと感じられる余裕を意識的に持っていないとと考える今日この頃です。

福井コンピュータが上方修正

さて、先週金曜の引け後に福井コンピュータが上方修正を発表しました。

業績予想の修正に関するお知らせ

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修正理由は以下のとおり。

平成 28 年4月から、国土交通省が推進する建設現場の生産性向上を目指す「i-Construction」の取り組みが開始されています。このような環境の中、全国主要都市で「i-Construction」セミナーを開催し、3D点群による出来形及び出来高管理に対応する商品をリリースし、業界全体の牽引役として「i-Construction」の推進に努めてまいりました。その結果、地場建設会社や測量会社に3D点群処理システム「TREND-POINT」の導入が進み、当初の計画を上回る見込となりました。

先日ブログに書いたとおりのお話ですね。

EPSが66.59円→78.78円に増額され、PERは39.4→33.3になりました(現在の終値2,621円で計算)。PER40で逆算すると3,150円で、現在の好地合が続くならこの辺りが短期的な目標値になるかなと考えています。

i-conの新基準が適用されたのが今年の3月末、それからまだ半年くらいです。この段階でここまで業績の見通しが良いということは、あと2年くらい売上が伸び続ける公算が大きいのではないかなと見ています。こうなると株の売り時が難しい。

 

もうひとつの飛び道具 3Dカタログ.com

業績好調の福井コンピュータですが、3D点群ソフトの他にもうひとつ大きな材料を抱えています。

それは3Dカタログ.comです。

 

3Dカタログ.comとは

ひとことで言えば住宅設備のシミュレーションシステムです。

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https://www.3cata.com/

以前フィンテックに関する記事で「B2BのITサービスの本質はコストカット」と書きましたが、この3Dカタログ.comも作業の省力化に焦点を当てたサービスです。

 

3Dカタログ.comの優位性

結論から言うと既存顧客にぶつけるサービスという点です。

このようなシステムを開発できる企業は他にも多数あるでしょう。ただ、技術だけでは作ったはいいが売れない・売るのに大きなコスト(マーケ・営業の時間と費用)がかかるという壁が立ちはだかります。技術がウリのベンチャー企業が中々売上を伸ばせないのは、このような構造があるからです。

福井コンピュータはARCHITRENDのユーザー34,000社(※1)を抱えており、そのリストに営業をかけることができます。これはマーケティングにかかるコストを大幅に軽減できることを意味します。既存サービスでの信頼関係もあるため、営業のハードル(コスト)も下がります。

また、既存顧客の声を分析して顧客が何に困っているか・何を欲しているかを理解した上でサービスを開発しているため、作ったはいいが需要がないという事態に陥るリスクは低いでしょう。B2Cでは顧客の声どおりに作っても売れないことがザラですが、B2Bでは感情の要素が入りづらい分、需要があり競合より優位性があれば一定の売上が獲得できる公算が高いです。

しかも直接競合するサービスが今のところありません。競合がいないというのは大抵需要がないサービスなのですが、3Dカタログ.comについては状況が異なると見てます。狙ったのか偶然なのかはわかりませんが、競合がi-con対応で手いっぱいのところに新サービスをぶちこんだ→競合が追いついていないという見立てです。いずれはマネしたサービスが出てくるでしょうから、福井コンピュータがどこまでスタートダッシュで他社を引き離せるかがカギですね。

※1 ARCHITRENDの商品説明資料より

 

ビジネス面での評価 – 収益構造の変化 –

3Dカタログ.comのビジネスモデルはフリーミアムで、ある程度は無料で使える+より高度な使い方をするには月額料金を支払うというもの。で、継続的にちゃりんちゃりんするストック型ビジネスです。

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3Dカタログ.comの料金ページより

 

2016/8/5のリリース資料では国内メーカー101 社で4,500 製品を掲載、現在のユーザー数は9,500人。10/23現時点でサイトの最新情報を見ると登録メーカー数103/製品シリーズ数4,941/登録会員数12,081人となっており、じわじわ伸びてきています。明後日10/26からのジャパンホームショー2016で認知度が上がれば会員数がまた増えることでしょう。

目標は登録メーカー数 400 社、会員登録者数 10 万人とのことです。

ここで皮算用してみます。

フリーミアムの有料ユーザー率は一般的に4%程度で、これに会員数10万人を掛け合わせると4,000人。低価格帯ユーザーと高価格帯ユーザーの比率を8:2とすれば、会員数が目標に到達したときの収益は

4,000[人] × ( 0.8 × 2,000[円/月]  + 0.2 × 10,000円[円/月] ) × 12[ヶ月] = 172.8[百万円/年]

となります。

現状の売上・利益と比べるとそこまでインパクトないですね。

なお有料ユーザー率を4%としていますが実際には上振れすると思います。仕事で使うシステムですから、費用対効果が理解されれば支払いのハードルは低いでしょう。また、月額料金についても8割の有料会員が2,000円の最低プランだけを使うというのはかなり渋めの見方です。

というわけで有料ユーザー率と月額使用料の2変数をいじいじすると上の数字が楽しく変わっていきますが、ここでは自重しておきます笑

 

まとめ

福井コンピュータは現在

  • i-constructionの流れに乗って収益が加速度的に向上中
  • 3Dカタログ.comによる収益構造の変化

の真っ只中にいます。

どちらかひとつでも注目に値しますが、それが2つあるのは非常に珍しいです。

特に3Dカタログ.comについては、業界のルールというか仕事の仕方自体を変えてしまう可能性があると考えています。福井コンピュータも広報・マーケ・営業の総力を尽くしてサービスを広めにかかるでしょう。

 

革新銘柄、福井コンピュータ。

チャートを見るといつ調整が入ってもおかしくないのですが、遅かれ早かれ高値を奪還すると思います。

ここまで先々の見通しについて強気になれる銘柄は久しぶりです。

 

参考メモ

初紹介時点の株価: 円 →本日の株価

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