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【ちゃりんちゃりんビジネス】東祥(8920)はビジネスの教科書のような優良企業

      2015/11/05

祝・郵政上場!日経もアゲアゲですね。明日以降も続くんでしょうか?

さて、今回は個別銘柄として東祥(8920)を取り上げます。先日ちょうど中間決算を発表しましたので、決算説明資料を引用しつつ気になったポイントを整理しておきます。

私は東祥株を少し持ってます。以下ポジショントークです。

 

東祥とは

東祥は愛知地盤の「スポーツクラブ運営」「ホテル運営」「不動産賃貸」を行っている会社です。

企業サイト:http://www.to-sho.net/

 

東祥:事業ポートフォリオ

出典:2016年3月期第2四半期決算資料

メインの事業はスポーツクラブ『ホリデイスポーツクラブ』の運営でこれが稼ぎの8割、あとはホテルと不動産賃貸がそれぞれ1割程度です。

 

東祥の特長

着実に利益を積み上げるストック型ビジネス

メインのビジネスモデルはストック型で収益が安定しています。

ちゃりんちゃりんビジネスは損益分岐点超えると強いです。変動費が低いので顧客(会員)の数が増えるほど利幅が大きくなっていきますし、顧客数×単価×月数で先々の収入が見えているので投資計画も立てやすいしブレにくい。私もこういうビジネスやりたいです。。

競合に負けない得意型を持っている

(1)コストで競争優位を保つ

東祥はローコストで施設・サービスを作り上げるノウハウを持っています。

例えばスポーツクラブの出店場所は駅前を避けて住宅街に作ることでコストカット、その分他のジムより月額料金を抑えて顧客を集めるといった具合です。

「新店舗のオープンに際して、他社では設備投資に10億円かかるが、東祥では4億円で済む。」
嶋田淑之の「リーダーは眠らない」:スポーツクラブ経営で営業利益率22.6%、高利益率の秘密とは? (5/6) – ITmedia ビジネスオンライン

これによって競合他社に対して優位性が生まれています。

#更に突っ込んだ話をIRに問い合わせましたが詳細は教えてもらえませんでした..^^;

(2)競合とはターゲットを変えて消耗戦を回避

スポーツクラブ事業ではガチの筋トレマニアみたいな人たちよりも、ちょっと汗を流したい人たちや同じジムに通う仲間とコミュニケーションをしたい人たちといったライト層をメインターゲットに据えています。健康ランドみたいなイメージですかね。他のフィットネスジムとはターゲットを変えることで真正面からの消耗戦を避けています。ちなみに東祥のスポーツクラブ会員は幽霊会員が少なく退会も少ないそうです。これは運動のハードルが低いので通うのが億劫にならないせいかもしれませんね。ヒマなリタイア組が仲間とくっちゃべるために健康ランドに行くようなノリ、確かにこれだったらジム通いで挫折することないです笑

ちなみにホテル事業の方も他のホテルとはターゲットを変え、インバウンドではなくビジネス利用客に焦点を当てています。稼働率は90.2%とのことで、これだとほぼ満室でしょうね。なお愛知県のビジネスホテルの客室稼働率は以下の資料によれば82%程度のようです。
参考:宿泊旅行統計調査(平成27年8月・第2次速報、平成27年9月・第1次速報)

IRに聞いたところビジネス利用はリピーターが多く、その結果稼働率が高くなっているとのこと。インバウンドブームが収束してもホテル事業は安泰そうですね。

持たない経営で在庫リスクを低減

三事業に共通するのが「施設を作って手数料を稼ぐ」モデルです。

手数料ビジネスに徹して低リスクで稼ぐ、売上が倍々ゲーム的に増えることはないけれどとにかく手堅い、そんなイメージ。例えばホリデイスポーツクラブの施設内で売っている商品も買い取って販売しているわけではなく、スペースを貸しているだけとのこと。徹底しています。

利益率が高い

スポーツクラブ、ホテル、不動産賃貸の三事業とも利幅が大きく、同業他社と比べて利益率が異様に高いです。

東祥:利益率

出典:2016年3月期第2四半期決算資料

東祥のサイトに企業スタンスが記載されていますが、これが決算書に数字として現れています。

基本構想
右肩上がりに成長し続ける企業づくり

1.健康づくりの東祥グループ
2.施設サービス業
3.日本初の商品、サービス、システムを開発する
4.エンドユーザーがお客様です
5.経常利益30%の高収益企業になる
6.現金商売
7.少数精鋭主義
8.仕入れなし、営業マンなしで企業発展する
9.無借金経営を目指す
10.経常利益100億円目標

株式会社 東祥│会社情報│経営方針

特に「8.仕入れなし、営業マンなしで企業発展する」はいいですね。この考え方が独特のマーケティング手法(例:ホリデイスポーツの会員が会員を呼ぶ仕組み)につながり、高利益率を実現しているのでしょう。

B2C・B2B両方を手がけてリスクヘッジ

三事業とも個人・法人の両方が顧客になるものです。

顧客の裾野が広がることで収益アップも見込めますが、個人・法人のいずれかが冷え込んでももう一方でカバーできるようなリスクヘッジができている点も◎です。

経営陣が有能

沓名社長の考え方とそれを現実の形に持って行ける経営陣の力、これが東祥の推進力でしょう。

もちろん現場スタッフのオペレーション力などもあるのでしょうが、

  • ちゃりんちゃりんビジネスをローコストで立ち上げる
  • 同じモデルを別事業に横展開

こういうことが現実にできるのはトップおよび経営陣の力によるところが大きいと思います。

 

リスク

業績好調の同社ですが、

  • 施設建築費用・人件費高騰によるコストアップ
  • 先々公募増資の可能性も無くはない

などがリスクとしてあるのかなと見ています。

同社はいま東京の方へ進出を始めていますが、地方よりもコスト高になるんじゃないかな?という気もしてます。

公募増資については昨年やっているのでしばらくはないと思いますが、3年以内にはもう一度あるかもしれないなあと。勘ですけど。

 

株価上昇のカタリスト

次に株価が動意づくとっかかりを考えてみます。

まず短期的には

  • レーティング・・・決算発表後1−2週間でレーティングが出る傾向あり。
  • 投資家向け説明会・・・11/10に「アナリスト協会 機関投資家様向説明会(東京)」、11/12に「SMBC日興証券 個人投資家様向説明会(名古屋)」

ですかねえ。

レーティングは11/14頃までには出るのかなあと見てます。

【2015.11.5 追記】
いちよしからレーティング出ました。格付けはAで目標株価は4100→4500円に増額。
株価の反応はなぜか爆下げT_T
11/5終値3,030円 -125円 (-3.96%) ※一時-5%超

中長期的には

  • 上方修正
  • ABホテルの上場

があるんじゃないかなと考えてます。

ABホテルの上場については昨年分社化して、増資して、ってもうこの流れは上場なんだろうなと。以下のレポートでも触れてますしね。

ABホテルは現在売上の 10%を占めるが、当面年 3 店ペースで新規開店して、将来は 100店を目指す。ホテル日本一を目指し、いずれ上場させることを考えている。ホテルで日本一を目指すという意味は規模ではなく、人気と収益性で一番になるという意味である。
出典:ベル企業レポート 8920 東祥・・・ホリデイスポーツクラブ&ABホテル 2015年7月9日

 

さいごに

少し前からスポーツクラブの株を買いたいなと考えてたのですが、セントラルスポーツはピンと来ない、コシダカはフィットネス以外の事業が足を引っ張ってる、ルネサンスもいいかなと思ったけど利益率が低い気がするな〜と思っていたところで東祥を発見しました。

ここは典型的な地方の優良会社ですね。良い会社なのに認知度低くて気付かない…。

株価は右肩上がりですが、逆に言えばもう既に買われてるとも言えます。ここから一段上に行くにはABホテルがカギかなあ〜と思いつつ、まったりホールドしてます。

参考メモ

この記事を書いた時点の株価: 円 →本日の株価

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