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ジェイエスエス(6074)に投資妙味あり

      2016/01/03

今日はもう一本書きかけて止まっていた記事を公開。

ジェイエスエス(6074)をご紹介します。

 

ジェイエスエスとは

スイミングスクール運営事業を行う、ジャスダック上場の小型株です。

151210-0001

http://www.jss-group.co.jp/

メインの顧客は子どもで、会員全体の8割強を占めています。

 

変化の過渡期にあるジェイエスエス

ニチイ学館が筆頭株主に

2014年から同社の筆頭株主はニチイ学館で、24.8%の株式を保有しています。

株式会社ジェイエスエスとの資本業務提携及び 同社株式取得(持分法適用会社化)に関するお知らせ

以下四季報のコメント。

【囲い込み】ニチイ学館と提携し水泳教室で子どもに英会話教える試み開始。全国の拠点に拡大の方針。課題の大人会員定着のため、水中エクササイズプログラムを拡充。

ニチイ学館が持つ顧客リスト(老人ホーム利用者等)とジェイエスエスが持つ顧客リスト(子どもとその親)を相互に送り込んでお互い儲けましょう、というところですかね。

 

コスト構造の変化

ジェイエスエスの過去の決算を見ると、集客コストで利益が削られるのが常となっていたようです。

ジェイエスエスのビジネスは一度会員化してしまえば追加の集客コストはかからず毎月ちゃりんちゃりんと確実に収益が上がるわけですが、逆に言えば最初の集客コストをいかに軽くできるかが収益アップのカギです。

ここでニチイ学館から送客してもらえればそのコストが抑えられ、利益率が改善するはず。このブログで度々言ってますけど顧客リスト持ってるってのは大きな強みです。いちいち広告打って営業してお客さんを集めてたらコストがかかってしかたない。そのコスト負担が軽くなるのは小さくないと思います。

先日2Qの決算発表がありましたが、販管費が減っている点に注目。

jss:販管費が減少

平成28年3月期 第2四半期決算短信

売上は増えて販管費は減っている、これは集客コスト低減の効果が出始めているんじゃないでしょうか。

なお決算と併せて上方修正も出しています。

平成 28 年3月期第2四半期(累計)業績予想との差異 及び通期業績予想の修正に関するお知らせ

(差異の理由) 当第2四半期累計期間の業績につきましては、在籍会員数が堅調に推移した事、2店舗を計画していた新 規出店の内、未開設1店舗分の初期コストが発生しなかった事、原油価格が低水準で推移した事による光熱費 の減少等により、増収増益となりました。

コスト構造が変わり利益率が上がりつつある、ジェイエスエスは今ちょうどその変化の過渡期にあると見ています。

 

ジェイエスエスは株主還元に取り組まざるを得ない

冒頭で触れたとおりジェイエスエスの筆頭株主はニチイ学館です。

親のニチイ学館に報いるためにもジェイエスエスは株主還元に積極的になる必要があります。

一方、ニチイ学館の方は何を考えているか?

まずジェイエスエスの顧客リストである子ども・その親に商品を売って自社の売上を上げたい。これは当然でしょう。

次にニチイとジェイエスエスの顧客の重複しない部分から生まれる利益について。つまりジェイエスエスの儲けの部分、これは連結決算として計上するだけでなく、株主利益として回収するつもりではないでしょうか。

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ではどうやって回収するのか?

わかりやすいところでは配当金。単純に、より多く配当金を出すよう求めるはず。ジェイエスエスの決算説明資料を見ると配当性向を20%に引き上げると宣言しています。これはニチイへのメッセージでもあるのでしょう。

 

 

株価上昇のカタリスト

1.株主還元と昇格期待

増配・自社株買いといった株主還元、東証一部・二部への昇格が考えられます。

配当性向については現在12.58%で、中長期では20%にするとIR資料中で明言しています。仮に20%になったとすると今期予想EPS119.22円なら配当金は23.8円、株価900円なら利回り2.6%。

東証一部・二部への昇格についても「新興市場から東証本則を目指す」と同資料中で宣言しています。

2015年3月期 第2四半期決算説明会資料(3,960KB)

 

また近々では12月中に中期計画の発表があります。この中計が市場に評価されれば株価は一段上のステージへ行くでしょう。
【2016.1.3 追記】中計は「12月中に”策定”」と書いてありました。”発表”ではありませんでしたスミマセン

2.LED照明に追い風

先日LED普及促進のニュースがありました。

LED照明置き換え促進のため、2020年度めどに制度改正へ 政府

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00309494.html

ジェイエスエスは実は隠れLED照明関連銘柄でもあります。

【高水準】本業のスイミングは前期同数の開校2。拠点増で会員数の拡大が順調。プール用のLED照明器具も同業他社への販売好調。前半集中の開校費用をこなし営業利益は横ばい圏守る。減損特損減る。増配。

四季報の解説記事より

自社で製造しているわけではありませんが、LED義務化が売上増につながる可能性は大いにあり得ます。

 

3.オリンピック関連銘柄

2016年8月にリオデジャネイロ・オリンピックがあります。この時期になるとオリンピック関連銘柄として物色される可能性があります笑

 

4.TOBされる可能性あり?

PBRは現在1倍程度。株価が少し下がるとPBR1倍割れで理論上”お買い得”になるような状況です。

またジェイエスエスは業績も悪くなく、そして顧客リストを大量に持っています。フィットネス関連の同業他社から見たとき、自社で広告等のマーケティング費用をかけて会員を集めるよりもJSSを丸ごと買った方が安いと判断される可能性があります。

#ニチイ学館もそんな思惑で筆頭株主になったのかな、なんて気もします。

そう考えるといつTOB対象となってもおかしくないのではないでしょうか。

 

リスク

どこかのタイミングで公募増資をする可能性が高いと見ています。

東証一部への昇格条件を満たすには時価総額を増やす必要がありますし、また事業運営上も借入金を減らしたい思惑があるのではないでしょうか。

順番としては増配などで株価を上げる方が先でしょうから、そんなすぐに来るとは考えていませんが。

 

まとめ

  • コスト構造が変わり利益率アップ
  • 株主還元に積極的になる理由がある
  • 12月の中期計画で株価上昇するかも

簡単に言うとこんな感じでしょうか。

スポーツ施設の運営ビジネスなら東祥の方が優れていると思います。が、投資妙味という意味でいえば、ジェイエスエスの方がより大きいチャンスがあるのかなと考え、いくらか株を買っています。まずは今月の中計発表を楽しみにホールド中です^^

 

参考メモ

この記事を書いた時点の株価: 円 →本日の株価

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